除菌療法の副作用

　これまでに除菌療法の主な副作用として、下記の事柄が報告されています。

1.軟便、下痢
　便がゆるくなったり、下痢を起こしたりすることがあります。

2.味覚異常
　食べ物の味が感じなくなったり、にが味や金属のような味を感じたりすることがあります。

3.AST(GOT)の変動、ALT(GPT)の変動
　肝臓の機能を表す検査値が、変動することがあります。

　また除菌療法が正常に終了した後に、胃や十二指腸のびらん、逆流性食道炎になる場合もあります。

　しかし、いずれの症状も軽微あるいは無症状の場合が多く、治療が必要となるケースはほとんどありません。

　これらの症状は、ピロリ菌を除菌したことによって、低下していた胃酸の分泌が正常に戻ったために起こってしまったと考えられています。

除菌療法の注意点

　確実にピロリ菌を除菌するために、主治医に指示された薬を必ず服用するようにして下さい。

　自分の判断で服薬を中止すると、除菌に失敗して、抗生物質に耐性を持ったピロリ菌が生まれる可能性があります。

※耐性とは、薬に対して細菌が抵抗性を示すようになり、その薬が効きにくくなることをいいます。

　全ての治療が終了した後、四週間以上経過してから、再びピロリ菌の検査を受けます。

　もし、副作用があらわれたと思ったら、主治医または薬剤師に相談して下さい。

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除菌療法の成功率

　主治医から貰った薬を正しく服用すれば、ピロリ菌の除菌は約90％の確率で成功します。

　万が一、ピロリ菌の除菌に失敗した場合は、主治医と相談してその指示に従って下さい。

　ちなみに、私は除菌療法に一度だけ失敗してしまいました・・・。

　主治医の先生に話を聞いてみたところ、やはり年齢が高くなると、失敗する可能性も高くなるそうです。

　失敗した場合、二つの対処法があります。ピロリ菌が胃の中にあっても、命に別条はないため除菌せずにそのままにするか、再び除菌療法に挑戦するかです。

　再検査でピロリ菌が見つかってから、少し時間を置いて、再び除菌療法にチャレンジしました。

　二度目の除菌療法で、見事にピロリ菌の感染が無くなりました。

　もし、二度目も失敗した場合は、除菌療法を勧めないみたいです。

※私の主治医の話なので、もしかしたら三度目の除菌療法を勧める先生もいるかもしれません。